2013年10月05日

「アジア立志伝」を観て

NHKの「アジア立志伝」でドバイを取上げていた。
スレイヤムという人が主役で、ドバイ発展の立役者のようだ。

彼はドバイを世界一にするのが生甲斐のようで、さすがに日本ではこのようなベタな価値観は遠いものになっている。
そもそも、この番組のタイトル自体が「立志伝」で、これも日本には古い、過去の言葉かもしれない。

アジアは戦前は欧米日に支配されていた。
されていなかったのは日本くらいだ(だから欧米と同様支配者側に回った)。
戦後も長らく貧しかった。
彼らが豊かさを享受できるようになったのはここ最近の話だ。

とはいってもまだ先進国ではない。
敗戦でいったん失ったとはいえ、戦前(70年以上前)に既に先進国であった日本とは随分違う価値観が生きている。

いくら近代的な装いをしても、彼らは基本ハングリーだ。
単純に世界一や物質的豊かさを目標にできる。

アジアはよく行ったし、好きな地域なので、この番組も欠かさず観る。
でもそれは「懐かしいね。エネルギッシュだねえ。昔の日本みたいだね。日本ももう一度頑張らなきゃねえ」という回顧かつ優越気分以上のものではない。

今アジアを深堀りすることが今後の日本に役立つのだろうか。
過去を振り返るのは楽しいが、必要なのは先を考えることだろう。
やはり日本自身や英仏米がもっとも参考になるのではと思う。

次は「ヨーロッパ安寧伝」あたりをお願いしたいと思います。
posted by なすび at 17:17| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月29日

我慢ゲーム

受験勉強は我慢ゲームです。
十代後半という感受性豊かな時期に無味乾燥な反復練習を強いられます。

一部の優秀な学生は大した我慢をせずに楽々乗り越えるでしょう。
そういう学生は東大などに入学するでしょうから、一流といわれる大学の学生も実は大半は我慢ゲームの勝者です。

この勝者がまた一流といわれる会社に就職します。
一流の会社は企業規模が大きく、社員の処遇もいいのですが、外敵が少ないせいか、概ね内向きです。
何をしたかということよりも、どの上司とよい関係にあるかが重要です。
また、その会社独自の、生産性とは関係のないルールも多数あります。
しかし、勝者たちはこのような無意味なルールに順応することが得意です。
我慢ゲームを乗り切った人たちですから。

新入社員に有名大卒が増えれば、その会社は落ち目だといわれています。
保守的で、内向きな体質(いわゆる大企業病)になった証拠だからです。
確かに、資金も、優れた研究設備も、有能な人材もいるはずの大企業がそうして滅んでいきます。
本当に驚くべきことです。
大企業に勝った中小企業はそのどれも持っていなかったのですから。

でも、それはそれでいいのです。
新入社員から定年近くまで、そのような会社に置いて貰ったら、人生はそこそこ成り立ちます。

みんなそれを狙っています。
実際、自分で何か起こせる人間などほとんどいないのですから。

posted by なすび at 12:05| Comment(2) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月01日

農協は切り捨てられる

カンブリア宮殿で農業の会社(和郷園)を取上げていた。
この会社と契約している農家は儲かっているらしい。

普通の会社の社員のように会社所有の資産に中で指示に従って労働力だけを提供しているわけではなく、農地は個々の農家の所有だろうし、指示に従う度合いも個別判断が許されるだろうから、要は現代的な農協のようなものだろう。

創業者の牛蒡を半分に切って売ったら10倍儲かったという成功体験がベースにあるのだろうか、野菜の加工に力を入れている。
野菜も加工すると素で売るよりは8倍位は儲かるようだ。確かにスーパーでも切ってあるというだけの加工品でも結構割高だ。

話を聞けば、和郷園もそう大した革新をしているわけではない。
メーカーや小売業であれば、半世紀前にやっているような工夫を今しているに過ぎない。
(あまりに改善されていなかったため、普通の改善をする和郷園が大儲けできているだけだ。)
結局、農協(と彼らを守った政治)がだらしなかったという印象だ。

日本の食料自給率は決して低くない。
この番組でも言っていたが、スーパーに行けば国産品が7〜8割を占める。
加工品以外、外国産のものを探すほうが難しい。多少安くても中国産は売れないしね。

結論から言うと今後人口が減ろうと、TPPが来ようと、日本の農業はまったく大丈夫ということだ。
私が思う程度のことだ。政治もそんなことは分かり切っているだろう。
彼らは農協を切る捨てるタイミングを見計らっているだけ・・・そんな気がします。

posted by なすび at 23:52| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月13日

これじゃ勝てんわ/日本は平和だな

ブログ村のサイトをのぞいていると「パーティってごくごく自然に楽しめちゃったりするタイプですか?もしそうならあなたはおよそ高確率で出世できることでしょう。」という記述に目が留まりました。
プロフィールからすると筆者は三十代前半のOLさんのようです。

まあ、私の務めている会社でもその通りで、まったく文句の言いようはないのですが、
・出世の要件が実力や実績ではなく社交性であること
・社会人10年の女性社員が何気に呟く程に常識化していること
を思って、やはりため息が出ました。

ビジネスとはそもそも付加価値を生み出すものではなかったのか?

・これじゃ勝てんわ
・日本は平和だな
という感じです。

posted by なすび at 07:50| Comment(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月10日

なぜヨーロッパ人は希望がないのに明るく暮らせるのか

サンケイビズに「なぜヨーロッパ人は希望がないのに明るく暮らせるのか」という記事が載っていました。

玉村豊男の「ヨーロッパというのは、変わってきているとはいえ基本的に階級社会です。生まれつき裕福な人は、自分であくせく稼がなくてもゆったりと暮らせます。一方、労働者階級に生まれた人は、多少がんばっても、そう展望が開けているわけじゃありません。それなら、毎日をそこそこ楽しんだほうがいいと考える。なぜヨーロッパ人はあくせくしないのか??それは、機会平等の日本とは違って、環境がある程度限定されていることが大きいと思いますね」というコメントがベースになっています。

生まれてきた時点で決まっているからあくせくしないヨーロッパがいいのか、大学、就職、場合によっては40代にならないと分からないから必死になる日本がいいのか、考えさせる問題です。

いい大学に入れることも、いい就職先を得られることも、勉強や社交の才を持って生まれたという運があったわけで、いい家に生まれる幸運となんら変わりはありません。

個人ベースでいえば、ヨーロッパ式のほうが結論が早いうちについているので無駄な労力とストレスを払わなくて済むというメリットはあります。
家柄のよくない子は小さい頃は自由に遊び、大人になっては適当に仕事をし、適当に楽しむライフスタイルになるからです。

一方、経済ベースでは、日本式のほうが明らかに優れています。身分を問わず才を生かせますし、皆が背伸びして一生懸命働いてくれます。

経済も伸び切っているようですし、日本もそろそろヨーロッパスタイルでもよいかもしれませんね。
猫も杓子も大学へ行って、短卒で済む仕事を大卒がする必要もないと思います。
少なくともアリリタ人となる私はヨーロッパスタイルで行きたいと思います。

 
posted by なすび at 14:02| Comment(2) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする