2015年09月02日

動機が不純な番組

NHKでまた老後困窮の番組を放送したようだ。
どうせ詰まらないと分かっているので、私は観なかった。

セミリタイア村の人は結構観ていたようである。
ブログを二、三読むと、案の定詰まらなかったらしい。

私も過去何度か観た結果、NHKのこの手の番組に出てくる人は二種類しかいないと理解した。

ひとつは、無計画、無節操な「とんでもない人」である。
貯金も年金もない状態で老後を迎えてしまうような人だ。
また、退職金を貰った嬉しさに、後先考えず高額な買い物をしてしまうような人だ。

もうひとつは、「普通の人に不幸が重なる」場合である。
妻が大病を患い、投資した株は暴落し、息子がリストラされたという類だ。

セミリタイア村の人は計画的で情報収集に長けているから、前者になることは絶対ないし、後者になっても何とか乗り切るだろう。
だから、まったく観る価値はないのである。

なぜこの手の番組が作られるかは明白である。
三流雑誌同様、人を不安にして視聴率を取りたいからだ。
そして、なぜ「変な人」しか出てこないかも明白である。
真面目に定年まで働いた人、計画的に早期退職した人、要は「普通の人」にはこのような不幸はめったに発生しないからだ。
特殊な例を出すしか番組自体が成り立たないからである。

要は動機が不純な番組ということだろう。

posted by なすび at 07:28| Comment(6) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月18日

甥と就職について話をした

盆休みは実家に帰った。
姉一家が遊びに来たので、甥と就職について話をした。

甥はFラン大の工学部3年生である。
そろそろ就職についても考えていかなければならない。

姉から聞いてはいたが、甥は自分のキャリアから分不相応な就職先を希望しているようである。
履歴書を送っても、書類選考で落とされること間違いない。

私は露骨にならない程度に難しい旨話をした。
彼の反応からは、自分にどの程度可能性があるか理解できているとは思えなかった。

自分の息子であれば怒鳴りつけてでも現実を教えるだろうが、しょせん甥である。
大学の就職課に行って先輩の就職実績を確認すること、第二希望を考えておくことを勧めた。

名のある大学に入ろうとすれば、10代にある程度無味乾燥な反復学習を求められる。
それに耐えられないような人間が有名企業のサラリーマンとして受け入れられるとも、やっていけるとも思えない。
サラリーマンの要諦は忍耐である。

甥は高校時代にいじめに合い、精神的に参り、受験勉強をまったくしなかったようだ。
どういう事情でいじめを受けたのか分からないが、親が過剰に構ったため、自信過剰の部分があったのかもしれない。
友人にそこを責められたのでは・・・という気もしてきた。

いずれにしても就職は甥が現実を知るよい機会である。
もっとも、それを乗り切れなければニートの道をまっしぐらということになる。

posted by なすび at 13:50| Comment(6) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月21日

賢明な老人は変化を望まない

賢明な老人は変化を望まない。
彼らに進取の気性がないからでも、無知蒙昧だからでもなく、極めて合理的な判断をしているからである。

老人にとって変化など何ひとついいことはない。
長年馴染み、訓練してきたルールが変わるわけだから、過去の努力が無駄になる。
老人は長い期間そのルールで訓練してきたわけだから、訓練期間の短い若者に較べ相対的に変化は損である。

また、人は現行ルールの下に将来設計をするものだ。
よって現役期間の短い、あるいはない老人にとって、変化に対応し、準備する時間はない。
圧倒的に不利である。

老人が賢ければ賢いほど、数が多ければ多いほど社会は変化しない。
当然の帰結である。

もっともこれは個別最適の話だ。
老人も自分の不利を覚悟して、若者や社会全体のことを考えろと言われるかもしれない。
いわゆる全体最適だ。

では、逆に若者は自分を犠牲にして老人や社会全体のことを考えられるのだろうか。
今は制度で押えられているから、しかたなく貢いでいるが、このタガが外れたら老人を助けるだろうか。
たぶん期待できない。
だったら老人にも期待できないだろう。

私が若者であれば、長い準備期間を活かし、以下の対応をするだろう。
・貯金をする
・投資や金融を勉強する
・社会の変化をウォッチする
・親に財産を残してくれるよう頼む
・選挙に行く

まずは自助努力ということだろう。

posted by なすび at 21:30| Comment(8) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月28日

いい方法はない

サラリーマンに大切な能力とは、「組織の中で浮かない」ことだろう。
皆とそこそこ歩調を合わせ、変わった人、面倒な人と思われないことだ。
会社も日本の組織だから、要は学校、サークル、近所付合いと同じである

これができれば会社が悪くならない限り、追い出されることもないし、中位の昇進は可能だろう。
さらに政治力があったり、事務処理能力が高かったり、運がよければ、出世できることになる。

多少の能力や実績があっても、「組織の中で浮いて」しまえば駄目である。
いつの間にか会社の隅っこに追いやられ、プライドを失う仕事や立場を命じられ、本人自身、もうやってられないという状況に追い込まれる。
早ければ20代、遅くても40代にはこのような状況になる。
こうなれば逆転は難しい。

「組織の中で浮かない」能力に自信がない人、そもそもそんなことは馬鹿らしいと思っている人は、サラリーマン以外の道を目指すべきだ。
しかし、自営をしたとしても、余程の運と才能に恵まれなければサラリーマン以上の収入を得ることは難しい。
成功するまでの労働もハンパなものではない。
なかなか厳しい道である。

最初から下位に甘んじる気であれば公務員がいいかもしれない。
首にならず、仕事が楽で、処遇も悪くないからである。
しかし、こういう職場ほど社交で勝負が決まるから、どんなに他の能力が高くても日の目を見ることはない。

日本の会社の場合、30代前半までは大目に見てくれるから、そこまでは大きな差がつかない。
それまで我慢して勤め、節約し、蓄財に励む。
厳しい状況に追い込まれたら、さっさとリタイアするという方法もある。
しかし、勤務年数が短いだけに貯蓄に限りがある。
節約型のリタイアにならざるを得ないだろう。

あまりいい方法はない。
もし私がやり直すなら、理系の学部を出て、技術者として会社勤めをする。
社交は苦手でも、技術者ならある程度マイペースで仕事ができるだろう。
一流にはなれないが、一流半にはなれる気がする。
そこで中程度のポジションを保ちながら、引っ張れるだけ引っ張る。
劣遇に嫌気が差したら辞め時である。
上場企業で、50歳近くまでやれたら・・・後は何とかなるだろう。

posted by なすび at 17:26| Comment(6) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月07日

価値のない所有権

私は姉と二人兄弟だ。
姉には息子が一人いる。

姉夫婦が死んだら甥が彼らの自宅(県庁所在地のマンション)を相続する。
義兄には田舎に実家がある。
これも甥が相続する。

私は独身である。
私が死んだら私の実家も甥が相続する。
彼は生まれながら3軒の所有権を持っていることになる。

私の実家も義兄の実家も地方の郊外だからほとんど価値はない。
売値でいえば、姉夫婦マンション>私の実家>義兄の実家の順である。
甥が相続する頃にはマンションも古くなっているから、3軒合わせても1千万になるかどうか分からない。

それにしても甥はこの3軒をどう始末するのか。
県外で就職すればこれらすべてが空き家になる。
そういえば義兄の実家には山もあったはずだ。
ひとつひとつは少ないとはいえ、合わせれば固定資産税も面倒だ。

今後こういう子供は増えるだろう。
私には関係のない話ではあるが、ふと考えるときもある。

posted by なすび at 22:59| Comment(6) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする