2019年06月02日

人生のやりきれなさ

農水官僚の元トップが息子を殺した。
40過ぎて無職・引きこもりのドラ息子のようである。

多くの人がそうであると思うが、私も殺した親に同情的である。
一生懸命勉強して東大を出て、また、一生懸命働いて官僚のトップに上り詰めた。
しかし、産んだ子供の素質が悪過ぎた。
「大ハズレ」クジを引いてしまったのである。

優秀な親から必ずしも優秀な子供が生まれるわけではない。
しかし、馬鹿な親から優秀な子供が生まれる確率より高いだろう。
とはいえ、時として「ハズレ」も出る。
そう考えると、子供はリスキーな存在である。

親の人生設計は一人のバカ息子によってぶち壊しである。
永年積み上げた名声も資産もすべて失う。
しかも、それは必ずしも親の責任とは言えない。
単なる偶然、遺伝子配列の悪戯である。

「親の教育がよくなかった」という人もいるだろう。
確かに、そういう部分もあるかもしれない。
しかし、標準以上の素質があれば自立した大人にはなっていますよ。
性格は歪んでいるかもしれないけど(笑)。
キャリア官僚なら子供を有名私大や有名企業にコネで入れることは難しくないだろうし。

要は、自分自身の才能運はあったけど、子供の才能運にはまったく恵まれない人だった。
そういう星の下に生まれてきた人だった。
いかにも哀れで、人生のやりきれなさを感じさせる事件だ。

posted by なすび at 10:36| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月09日

言った方が良かったのか、言わない方が良かったのか

過去を振り返って、言って後悔したことと、言わなくて後悔したことがある。
言った方が良かったのか、言わない方が良かったのか・・・。

今の結論としては、「言っても言わなくても答えは同じ」という感じだろうか。

人間関係において「言われて初めて気がつく」ということは少ない。
大抵は相手の気持ちに気づいていて、相手に沿う行動をとるか、あえて無視するかのどちらかである。
彼や彼女は行動で受け入れるか拒否するかを示しているのである。
だから、言っても言わなくても結果は同じだろう。

「言って自分の気持ちがスッキリするなら言った方がいい」というのが今の結論だ。


【追記1】
 恋愛ドラマなんかでは「ハッキリ言わない」ことにより、話がややこしく(面白く、ロマンティックに)なって行く。
 しかし、現実にはないね(笑)。
 みんな相手の気持ちなんか薄々気がついているのだから。

【追記2】
 何も恋愛に限った話ではない。
 親子関係でも、友人関係でも、ご近所関係でも皆同じだろう。

posted by なすび at 23:36| Comment(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月17日

嫌味なオッサン

私は57だから、大半のブロガーは私より若い。
彼らのブログを読んでいて「やっぱ違うな」と感じることは多いのである。

それは、生まれ育った時代が違うから理解できないという類ではない。
彼らが進んだ考えを持っているから、新しい感覚を持っているから理解できないわけではない。
単純に「経験」と「エネルギー」の違いを感じるだけだ。

若者は経験がない代わりに、エネルギーがある。
老人は経験がある代わりに、エネルギーがない。

私にも20代、30代、40代があったわけだから、彼らの言うことは分かる。
無性に行動したくなる感覚も覚えている。
私も同様だったからである。

しかし、50代になった私は共感しない。
もう経験済みで分かり切ったことだから、どうでもいいよ。
そんな疼くような気持ちは、この歳になったら身体から湧いて来ないよ。
ってな感じである。

「あゝ、20代の感覚だなあ」とか「40のときは、そんなことを考えたかも」などと思いながら読んでいる。
若い人からすれば、きっと嫌味なオッサンに違いない。
でも、人間そんなに変わらないから正直な感想だと思う。

posted by なすび at 21:22| Comment(6) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月13日

男の運命

自然出産では、女100に対し、男105の割合で生まれる。
男が女より5%多いわけだ。

男は虚弱だから、医学が遅れていた昔は、特に子供のとき死にやすかった。
それで、多めに生れて、適齢期に男女同数になるという人類の英知だったのだろう。

ところが、人類の英知を超えて医学が進んだため、昔であれば死んでいた虚弱男子が生き残るようになった。
その結果、適齢期を過ぎても男の数が多く、男女同数になるのは50代になってからである。

私はもう記憶にないが、若い人なら学校のクラスを思い出して欲しい。
40人クラスなら、男21に対し、女19・・・常に男余りしていたはずだ。

学生時代は余っていた男だが、20代、30代と年を追うごとに減って行く。
男は女より過酷な労働を強いられ、かつ虚弱だから死にやすい。
女と同数になる50代までに女より5%多く死んでいることになる。

哀れである。

虚弱だから多めに作られて、多目に死んで、やっと同数になるのは人生の花を過ぎたオッサンになってからである。
それからも、どんどん減っていくわけだが、60代のオッサンに有難みはなく、オバハンにさえ相手にされない。

男の私としては、自然出産の男女比を逆転して欲しいと願う。
適齢期には男が5%以上少ないことになる。
モテモテだろう。

50代になると男は10%以上少ない。
モテないまでも邪険にされることはない。
虚弱で、多目に死んでいく男の運命に変わりはないが、今より多少の救いはあるはずだ。

posted by なすび at 18:18| Comment(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月19日

なぜ日本人の幸福度は低いのか

世界で幸福度ランキング調査をすると日本の順位が低い。
普通は先進国ほど順位が高いのに、日本は後進国以下の順位だ。
先進国の中でもG7に入る超先進国の日本の順位が低いのは異常と言えば異常である。

そもそも日本は異常な国なのである。
戦前戦後を通じて、非ヨーロッパの先進大国は日本だけ。
戦前に植民地支配を受けなかった(どころか、領土を広げた)非ヨーロッパの国は日本だけ。
ヨーロッパの価値観に押し潰されず、独自の価値観を守った唯一の非ヨーロッパ国家だからである。

だから、ヨーロッパ人が作ったテストで異常な数値が出ても驚くことはない。
日本は他の国がヨーロッパ人によって奪われた独自の価値観を維持できている唯一の国だからだ。
アジア・アフリカ諸国は永年の植民地時代に、ヨーロッパ人のように考える習慣を身につけさせられた。
(南北アメリカ、オーストラリアはヨーロッパ人によって民族浄化された。原住民はほとんど残っていない。)
だから、世界中、ヨーロッパ人と同じように反応し、同じテスト結果になるのである。

金があるから、安全だから、メシが旨いから、便利だから、清潔だからハッピー。
はい、5段階評価で5点。
そんな即物的で単純な幸福感を持っていないのが日本人だろう。
日本人はもう少し複雑で悩ましい国民だ。

リタイアして一生遊んで暮らせる身分でも悩む・・・「こんなにボンヤリしていていいのだろうか」
平日の朝からビールを飲んでも考える・・・「もっと充実した生き方はできないのか」
人気ラーメン店のラーメンを食べながら反省する・・・「大盛が食えなくなった。もっと運動が必要だ」
上海のキャバクラでも考察する・・・「この中国娘たちの給料はどれくらいで、いくら親元に送っているのか」

こうでなければ日本人でないと思うが、いかがだろうか。

posted by なすび at 09:29| Comment(6) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする