2015年03月28日

いい方法はない

サラリーマンに大切な能力とは、「組織の中で浮かない」ことだろう。
皆とそこそこ歩調を合わせ、変わった人、面倒な人と思われないことだ。
会社も日本の組織だから、要は学校、サークル、近所付合いと同じである

これができれば会社が悪くならない限り、追い出されることもないし、中位の昇進は可能だろう。
さらに政治力があったり、事務処理能力が高かったり、運がよければ、出世できることになる。

多少の能力や実績があっても、「組織の中で浮いて」しまえば駄目である。
いつの間にか会社の隅っこに追いやられ、プライドを失う仕事や立場を命じられ、本人自身、もうやってられないという状況に追い込まれる。
早ければ20代、遅くても40代にはこのような状況になる。
こうなれば逆転は難しい。

「組織の中で浮かない」能力に自信がない人、そもそもそんなことは馬鹿らしいと思っている人は、サラリーマン以外の道を目指すべきだ。
しかし、自営をしたとしても、余程の運と才能に恵まれなければサラリーマン以上の収入を得ることは難しい。
成功するまでの労働もハンパなものではない。
なかなか厳しい道である。

最初から下位に甘んじる気であれば公務員がいいかもしれない。
首にならず、仕事が楽で、処遇も悪くないからである。
しかし、こういう職場ほど社交で勝負が決まるから、どんなに他の能力が高くても日の目を見ることはない。

日本の会社の場合、30代前半までは大目に見てくれるから、そこまでは大きな差がつかない。
それまで我慢して勤め、節約し、蓄財に励む。
厳しい状況に追い込まれたら、さっさとリタイアするという方法もある。
しかし、勤務年数が短いだけに貯蓄に限りがある。
節約型のリタイアにならざるを得ないだろう。

あまりいい方法はない。
もし私がやり直すなら、理系の学部を出て、技術者として会社勤めをする。
社交は苦手でも、技術者ならある程度マイペースで仕事ができるだろう。
一流にはなれないが、一流半にはなれる気がする。
そこで中程度のポジションを保ちながら、引っ張れるだけ引っ張る。
劣遇に嫌気が差したら辞め時である。
上場企業で、50歳近くまでやれたら・・・後は何とかなるだろう。

posted by なすび at 17:26| Comment(6) | 会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月20日

ストレスについて

橘玲のコラムが面白かったので紹介する。

ポイントを抜き出すと、
 ・人間の脳は、快適なことにはすぐに慣れてしまいますが、不快なことはものすごく気にします。
 ・ストレスの原因のほとんどは家族や職場での人間関係です。
 ・だったら、「嫌いなひと」とつき合わないように自分の人生を設計できれば悩みの大半はなくなるはずです。
ということのようだ。
まるで引きこもりリタイアを応援してくれるようなコラムだ。

私も長期休暇中は実家に帰ってほとんど引きこもっている。
最初の数日は精神的にザワついた感じだが、半ばを過ぎると落ち着いて穏やかになる。
誠に平穏な時間である。
やはり会社組織およびそこでの人間関係がストレス源なのだろう。

引きこもって永遠に幸福なら結構なことだが、そうもいかないことは経験上知っている。
何事も飽きるからだ。

飽きたままにしておくと、それはそれでストレスだろう。
ストレスを感じ始めたら、何かを変える必要がある。
新しい友を探したり、旅をしたり、趣味を増やしたり・・・。

しかし、変化することも従来の生活を変えるわけだから結構なストレスである。
退屈なストレスか、変化するストレスか・・・好きな方を選べばいいわけだが、気がついたら選んでいるのが人間なのだろう。

posted by なすび at 13:18| Comment(0) | 会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月29日

私はもう終わっている

53歳の私は一応管理職だが、同期では「中の下」くらいだろう。
役職はもう上がることはないので、「終わっている」状態だ。

しかし、50を過ぎて昇進する人間は限られている。
役員や部長に手が届くクラスである。
だから、同期の8割方「もう終わっている」のである。

現状維持で60を迎えられたら御の字で、多くは格下げされるだろう。
格下げされたら二度と這い上がることはできない。
もう、そういう年齢になっている。

収入は下がり、部下を上司にし、権限はなく、仕事も雑務である。
最近流行の女性上司を迎えるかもしれない。

しかし、私のように途中で辞めることができるのは少数である。
妻子やローンを抱えた人は65まで頑張らなくてはならない。
このつまらない状態で・・・同情を禁じえない。

しかし、そんなことを考えるのは私だけかもしれない。
家で一人ぷらぷらしているより、会社に行って何かしている方が救われると思う人も多いだろう。
30年以上会社勤めをしていると、思考も生活も集団に頼るようになる。

私は会社勤めにも、今の会社にも、会社の知人にも執着はない。
辞めてしまえば、これらすべての関係は切れるだろう。
儀礼はお互いに徒労である。
辞めるときは誰にも気づかれず、消え入るように辞めたいと願っている。

posted by なすび at 18:02| Comment(6) | 会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月07日

ここ20年、会社で起きた変化

ここ20年、会社で起きた変化を列挙してみる。

@グローバル化
 海外出張が増えた。渡航先は主に中国である。
 北海道や九州に出張する感覚で上海や広州に行く。
 国内の工場が海外に移転しただけだからある意味当然だ。
 飛行機もビジネスからエコノミーに格下げされた。
 また、本社社員に外国人が増えた。
 以前は白人が1〜2名いる位だったが、いまは中国人を中心に10名以上いると思う。
 そのうち3名とは仕事で関わったが、3名とも中国人で、うち2人は日本に帰化していた。

AIT化
 20年前は本社でも1人1台のPCはなかったと思う。
 今は人の数よりPCの方が多いだろう。
 現在はPCに向かっているのが普通に仕事をしている姿である。
 以前はどんな様子だったのか思い出せないほどだ。

B女性の長期就業化
 結婚しても、子供が生まれても、辞めない女子社員が増えた。
 以前は10年勤務は稀だったが、今はほとんど全員である。
 たまに寿退社する社員がいるが、旦那は高給取りなのかと訊ねるほどになってしまった。

C高学歴化
 以前は本社勤務でも男は大卒、女は短卒が普通だった。
 いまは理系は院卒、女も大卒が一般的だ。
 理由はよく分からないが、そうなったのは女性が辞めなくなったタイミングとほぼ時期を同じくしている。

D派遣化
 派遣が増えた。
 特に2000年代の前半は多かった。
 最近は少し下火である。

Eモンスター化
 新入社員を中心にクレーマーが増えてきている。
 会社が大企業化し、体面を気にするようになったこともある。
 管理職は人事からいろいろ注意される。
 馬鹿馬鹿しくて部下を真剣に指導する気にもなれない。

Fシルバー化
 以前は60で辞めていたが、60以降も嘱託で働く人が増えてきた。
 などと思っていたら、今やほぼ全員である。
 60で辞める人がまれにはいるが、辞めて何をするのですかと訊ねるほどになってしまった。

G離婚化・独身化
 私の勤める会社は保守的な人が多く、ある程度の年齢で独身は珍しかった。
 また、離婚したら密かに噂になるほど離婚する人は少なかった。
 いまや、どちらも普通になってしまった。
 かく言う私自身が高齢独身者である。

改めて眺めてみると、私の会社で起こった変化は一般社会で起こっている変化と同じである。
珍しくも何ともないことを確認しただけだ。


posted by なすび at 07:28| Comment(4) | 会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月12日

女性が失った自由

私が入社した頃(1980年代半)、女性は結婚したら専業主婦になるのが普通だった。
子供の手が離れ、学費がいるようになるとパート仕事で家計を補うのがせいぜいだった。

しかし、2000年頃から共稼ぎの方が多くなった。
いまの40前後はもう共稼ぎが普通だろう。

私は30代の頃(90年代)、若い女子社員が羨ましかった。
勤めを続けることも、会社を辞めて新しいことにチャレンジすることも、また、いろいろ飽きて結婚することも自由にできそうだったからである。
彼女らは会社にも上司にも気を遣い過ぎることなく、伸び伸びと行動しているように見えた。
彼女らの細い背中に羽が生えているような気がした。
その頃私は会社や世間に疲れていたが、今の会社を続ける以外の選択肢はなかった。

さて、最近の若い女子社員はどうだろう?
正直あまり羨ましい気はしない。
彼女らも当時の私同様、今の会社を続ける以外の選択肢はなさそうだからである。

短気を起こして会社を辞めても、今以上の条件で採用されることはまずない。
結婚しても、子供を産んでも、一時的に休職できるだけで、基本定年まで今の会社を続ける。

そうなると女も男と変わらない。
周りに気を使い、権力者に気兼ねし、嫌われず憎まれず長居をしようとする。
完全に会社のラインに精神的にも組み込まれる。
伸び伸びと行動することは難しく、当然、背中に羽は見えない。

この20年、日本の女性が自由と伸びやかさを失ったのは確かだろう。
(男性にはそもそもなかった。)
では代わりに誰が得をしたのか・・・国でも会社でも男でもないだろう。
老人か、あるいは日本を遠く離れた後進国の人たちかもしれない。

posted by なすび at 12:31| Comment(2) | 会社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする