2014年05月01日

猫の悩み相談

私も歳をとった。
もう90くらいかもしれない。

私は日中、居間で寝ていることが多いが、面倒なのは外で用を足さないといけないことだ。
若い頃は冬の雨の中でも平気でさっさと済ますことができたが、この頃は億劫で我慢も効かない。
つい気を弛めるともう耐えられなくて、何度か居間の隅で漏らしてしまった。

母さんは気づくと大声で慌て騒ぐ。
私は叱責され、濡れたカーペットに顔を近づけられ、くさい臭いを嗅がされる。

そんなことが続いた後、母さんも兄さんも私が起き上がると、決まって「ちっちする?」と言うようになった。
私は缶詰を食べたかったり、水を飲みたかったりするだけなのに。
酷いときは無理に庭に下ろされ、私が用を足したかどうか確認までされる。

私だって好きでお漏らしをしている訳ではない!

若い頃、私は美人だった。黒髪が艶やかで美しいと褒められたものだ。
それが今やこの有り様。プライドを傷つけられ、怒り心頭だ。
だから腹が立ったら思いっきり好きな缶詰を食べ、母さんの懐を軽くしてやる所存だ。

こんな私は悪い娘でしょうか?

CIMG3028.JPG
By 黒猫のクロちゃん


posted by なすび at 23:29| Comment(6) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月25日

猫は魔物

人間の女は25を過ぎた辺りから自分の歳を言いたがらなくなるが、猫はいかがなものだろうか。
実家のクロも雌であるが、最近周りの人間に不思議な魔法を使いつつある。

誰も彼女の年齢がはっきりと分からないのである。

彼女は父が暇潰しに野良猫に餌をやり始め、それから居ついた猫の孫であることは間違いない。
父が死んで17年経つ。
父が生きている時に彼女がいたかどうか皆記憶が曖昧である。

母はクロが生まれたときから世話をしているのにはっきりしないと言う。
姉も隣町にいたのに猫に興味がないと言う。
私も毎回帰省していたのに・・・よく分からない。
いずれにしても15〜20歳の間であろうと予想する。

実際、彼女の姿はヨレヨレでいつ斃れても不思議はない。
クロがあまりに大人しく寝ているので、死んでいないか時に突くこともある(もちろん怒る)。

この辺りから私の空想だ。
実はこのクロは魔猫で、もう数十年も生きている。
飼っている私たちは彼女の魔法で飼っていた記憶を消されている。
猫が何十年も生きていたら変だからだ。
私の家族は結構年寄だなと思いながらクロの世話を続けている。
実際、彼女はとんでもない年数を生き続けている・・・。

ご近所さんが「○○さんのクロちゃんは何代目ですか」などと言い出したら、かなり危険である。
帰省したらクロに確認するつもりではいるが、人間の女同様まともに答えてくれるかどうかは分からない。


posted by なすび at 13:59| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月28日

猫部隊

クリミアにはイルカ部隊というものがあるようだ。
レーダーやカメラを装着し、海からの敵を察知するらしい。
銃も装備し、不審者を攻撃することもできる。
併合と共に、いまはロシア軍人として勤務している。

軍隊に協力している動物では、この他に馬や犬がいる。
彼らはいかにも立派に役目を果たしている感じだ。

それでは、私の敬愛する猫は軍人としてどんな役に立つだろう。

猫は基本寝てばかりなので、効率はかなり悪いと思う。
そこは目を瞑るとして、意味もなく近所をうろつくのは得意な方だろう。
だから使えるとしたら密偵ということになる。

隣近所を歩き、そこでの映像と音声を逐一報告する。
身を隠すのは得意だから、発見するのも難しい。
反体制的な人間がいないかどうか知るには役立つだろう。
また、可愛さに気を許し、敵が思わず秘密を漏らしてしまうことも考えられる。
猫はお馬鹿なので、仮に捕まったところで味方の情報が漏れる心配もない。

これは結構使えるかも・・・。

しかし、猫は肝心なときに期待を外す名人でもある。
密談が核心的なときに限って、虫などに気を取られて他所に逃げたりする。
また、猫の集会に行ったきり、なかなか持ち場に戻らなかったりもする。
猫缶で簡単に籠絡されるのも問題だ。

軍服を着て黙っていると立派に見えるが、中身がまったく伴わない。
やはり軍人として役に立たないという各国の判断は正しいようだ。

posted by なすび at 12:19| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月20日

本能

実家で犬猫を飼ってきたが、大半の時間をボ〜と寝て過している。
リタイアした夫がそんな様子なら自らやましい気持ちになったり、妻に粗大ゴミ扱いされかねないが、彼らは「○○ちゃんは寝てばかりね」と言われておしまいである。
まこと幸福なことだ。

リタイアを意識しだしてから実家の猫が気になっている。
理由は何もしなくても平気だからだ。

人間と猫を一緒に考えるのは馬鹿なことかもしれない。
確かにそう思うが、妙に引っかかる。

いつも同じ缶詰なのに、メシの時間になると煩く要求するから、彼らにとって食事は最大の関心事だろう。
トイレは出るものだから仕方がないのだろう。
ときには遊んで欲しくて寄ってくるが、その他は寝ている、ただ横になっている。
退屈しないのか不思議でしかたがない。

もしかしたら退屈で鬱屈しているのではと、じっと観察してみる。
寝顔はどう見ても平常で、穏やかである。
思わず額を突いてみる。
「何?」と落ち着いた顔で見られると、こちらが「いや、寝ているところ申し訳ない」という感じになる。

本能に裏打ちされた動物の強さを感じるときだが、本能から離れた私はどうしたらいいのかと思うときでもある。

posted by なすび at 20:43| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月06日

得した猫

実家の猫は最初、庭にいた。
夜は倉庫で寝ていた。

そのうち倉庫に、夏は蚊取り線香、冬はカイロが持ち込まれた。
病気でもしたら病院代が馬鹿にならないらしい。

気がつくと猫は家にいた。
庭に侵入してきた野良猫に負けて怪我をしたらしい。
それでも夜は倉庫で寝ていた。

いまや猫は家で寝ている。
冬は電気ストーブも入れて貰っている。
理由は・・・もう忘れてしまった。

「あんたも淋しいからだろう」と言うと、母は頑なに否定する。
猫が可哀相だから・・・と。

結局、得をしたのは猫だ。

今頃は居間で寝そべっているだろう。
posted by なすび at 08:22| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする