2014年11月27日

若い娘は危険

隣家に娘が二人いた。
父を早くに亡くした母子家庭だった。

あるとき、私は「かわいい」などという甘言とおやつに誘われて、娘たちの家に遊びにいった。
娘たちは小学生か中学生だったろう。
私は珍しいものを食べ、頭を撫でてもらって、とても満足だった。
ときには他所へ行くのもいいものだと。

ところが、娘たちは何を思ったか、突然私を風呂に連れて行き、身体を洗い始めたではないか。
私は驚き、恐れおののいた。
必死で娘たちの手を払うと、シャンプーの泡をつけたまま自宅に逃げ戻った。

娘たちは私の挙動に深く反省したのだろう。
母さんのところに謝りに来たようだが、謝るべき相手は私であって母さんではない。
母さんはそのときのことを思い出しては、笑いながら兄さんに話す。
もう何度目だろう、聞いている私は不快でしかたがない。

娘たちは既に結婚し、子供もいるようだ。
まずは結構なことだが、若い娘というものは突然変なことを思いつくものだ。
誠に理解不能な、危険な存在と言うべきだろう。

兄さんには十分気をつけるよう注意しようと思うが・・・兄さんはもう若い娘にモテそうもない。
うん、安心、うん、大丈夫だ・・・。

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By 黒猫のクロちゃん

posted by なすび at 19:00| Comment(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月21日

私は耐え切れるだろうか

紅葉を見に行ったが・・・
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観光地を住処にする猫が気になった。
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血中猫濃度が下がっているのだろう。
途中から紅葉などどうでもよくなって、猫を探し求めた。

見るだけではとても満足できない。
猫を、毛もこじゃらの、ふざけた生き物を撫で廻したい。

私を哀れに思ったのか一匹の猫がやって来て・・・
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私はやっと猫を撫でることができた。

この猫は腹を撫でると怒るが、頭は問題ないらしい。
しばらく猫を撫で遊んだ。

実家に帰る(クロをいじり回す)まであと一ヶ月あまり・・・私は耐え切れるだろうか。

posted by なすび at 18:32| Comment(8) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月14日

猫電話

少女には仲のよい友人がいた。
しかし、友人は家の都合で遠くに引越すことになった。

友人は黒猫を二匹飼っていた。
彼女はそのうちの一匹を少女に託して去っていった。

少女は人見知りで、その友人しか友達はいなかった。
少女は彼女がいなくなってとても寂しかった。

だから彼女がくれた猫を可愛がった。
彼女の身代わりのような気がしたからだ。

しかし所詮猫である。
いくら少女が話しかけても猫が言葉を返すことはない。

あるとき少女にとても悲しいことがあった。
どうしても友人と話がしたかった。
しかし、昭和の時代、遠くの子供同士が電話で話すのは簡単ではない。

少女は泣きながら猫に訴えた・・・彼女と話がしたいと。
そうするとあら不思議、突然猫の口から呼出音が響いたのである。

猫の頭を軽く叩くと、猫の口から懐かしい友人の声が聞こえた。
二匹の猫同士がテレパシーで繋がって、猫電話になってくれたのである。

少女は嬉しかった。
辛いこと、楽しいことをとにかく一杯しゃべった。
友人と話すと少女の心は晴れるのであった。

それからも、ことあるごとに猫電話で友人と話をした。
猫電話のいいところは長電話しても親に叱られないことだ。

高校を卒業して二人は再会した。
胸にそれぞれ黒猫を抱いて・・・。

  **

いい話だ・・・猫の私も泣けてくる。
おばあさんによると、この黒猫の姉妹、やはり私の縁者らしい。

しかし、残念ながら私は彼女らの能力を受け継がなかったようだ。
私は引き戸を開けてくれるよう必死でテレパシーを送っているが、母さんが気づくことは当分ない。

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By 黒猫のクロちゃん


posted by なすび at 18:38| Comment(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月21日

微妙だ

昔、偏屈な武将が戦に破れ、部下にも捨てられ、一人城を出た。
哀れに思ったのか一匹の黒猫が武将に従った。

武将は村外れに小屋と畑を借りた。
刀を捨て、農民として一人静かに余生を生きることにした。

猫は武将の傍を離れなかった。
武将が田畑を耕すときは畦道で昼寝をした。
武将が囲炉裏で食事するときはしつこくおねだりをした。

あるとき猫は思った。
猫の寿命は短いので、このままでは武将より先に死んでしまいそうだ。
それでは武将が一人になり、淋しい思いをするだろう。

そこで閻魔様のところに行き、人間同様長生きをさせて欲しいとお願いした。
只というわけにもいくまいから城から出るときに黙って持ち出した小判を持って行った。
閻魔様は健気な猫を哀れに思ったのか、単に小判が欲しかっただけか猫の願いを聞き入れた。
(これ以降、猫の世界では「猫に小判」とは「賄賂を贈る」という意味になったそうだ。)

それから随分のち、武将は年老い、粗末な小屋で眠るように亡くなった。
猫は武将を看取ると、武将の傍に寄り沿い、これまた眠るように死んでいった。

 **

本当にいい話だ。
おばあさんによるとその猫は私たちの一族らしい。
「あなたは黒いからきっと長生きよ」といってくれた。

この祖先を見習うなら私も兄さんを看取らなければならない。
偏屈な独り者という点では兄さんも武将と同じである。

しかし、兄さんのために私が閻魔様にお願いに行くか・・・微妙だ。

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By 黒猫のクロちゃん

posted by なすび at 18:02| Comment(8) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月01日

猫の韓国病

私の実家には猫がいる。
いたって穏やかな猫であるが、もしも悪いウィルスに感染して韓国病にかかったらどうなるだろう。

 猫:(さっき食べたが、またお腹が空いてしまった。母さんはもうくれないので、兄さんからたかろう。)
   兄さん、兄さん。
 私:なに?
 猫:兄さんは10年前、私のお尻を見たでしょう。それは大変な猫権侵害よ。だから、餌を下さい。
 私:え〜っ、そんな昔のことを。あなたが勝手に見せたのでしょう。
   私は猫が尻を見せ合うとは知りませんでした。
 猫:そんなことはどうでもいいの。見たことには変わりないのだから、餌を下さい。
 私:あなたはそんなことを去年も言っていました。そのときは餌をあげたでしょ。
 猫:まだ反省が足りないの。私はお腹が空いたのだから、兄さんがくれて当然。
 私:あなたは今でも他所に行っては尻を見せ続けているでしょ。なぜ私にばかりたかるの。
 猫:(兄さんがたかり易いからよ・・・おっと、これは言ってはいけなかったわ。)
   あなたは私の兄さんだから餌をくれるのが当然。
 私:私は猫と兄弟になった覚えはありません。もうお断りです。それから犬のお墓にも参拝します。
 猫:キィ〜、尻を見た男として近所に言い触らすぞ、コラァ。それが嫌なら餌を出せ。
 母:いいかげんにしなさい。(猫をばっこん)

もちろん架空のお話で、実際はとてもいい猫だ。
尻を見せたからといって餌を強要することなどない。

何故って?
猫は腹が減ったらいつでも母のそばに行ってニャ〜と鳴けばよいのだから。
母は一応困った振りをするが、すぐ猫が好きなだけ餌を出す。
缶詰もお好みのものを探しては提供する。
だから、猫が韓国病にかかることはありえない・・・というか、かかっていても分からない。

posted by なすび at 21:34| Comment(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする