将棋の藤井聡太が1月に高校を中退したそうだ。
あと2ヶ月で卒業というタイミングで、もったいないと思う人も多いだろう。
が、タイトルを取った昨年秋以降、学校と話し合いをしていたということだから、半年以上学校には行っていなかったのだろう。
藤井がタイトルを取れたのはコロナのお陰である。
コロナで去年の春先学校が休みだった。
その間、将棋に集中できたという。
確かに、春以降、ワンランク強くなった。
本人としては今が伸び盛りだから将棋に集中したい。
高校なんてどうでもいいという気持ちだったろう。
しかし、親としてはせめて高校は卒業して欲しいという気持ちはあったはずだ。
家庭内で多少の葛藤はあったのではないかと想像する。
将棋の棋士が最も強いのは20代半ばと言われている。
羽生がすべてのタイトルを独占したのも25歳の時である。
そう考えると、18歳の藤井であっても、7年しか猶予はない。
そんなに時間はないのである。
中退であれ、卒業であれ、今年で藤井は高校生ではなくなる。
年齢も19歳になる。
単なる一プロ棋士だから、テレビのワイドショウ的価値は下がるだろう。
マスコミに追われることも減るだろうから、藤井が実力を上げるには、それも幸いするだろう。
一将棋ファンとしては、今年も藤井聡太の活躍を見守りたいところだ。
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