2017年06月03日

合理的な判断

肺がんの主犯は煙草と考えられているようだが、本当だろうか。
(以下の見解は武田邦彦による。)

BK2_140930_05.jpg

これは喫煙率(実線)と肺がん死亡率(点線)を男女別に表したグラフであるが、実線と点線のカーブは男女とも似ていない。
男性喫煙率は65年以降大きく減少しているのに、肺がん死亡率は95年まで急上昇している。
因果関係が強ければ強いほどグラフの曲線は似る。
普通に考えれば、煙草と肺がんに強い因果関係はないということだ。
(高齢になればがん自体が増えるので、長寿による調整もされて死亡率を計算している。)

95年をピークに男性の肺がんは減ってきている。
これが「煙草を止めても30年は影響が残る」説の根拠になっているが、やはり正しくない。
30年説が正しいとすれば、横軸30年をずらして喫煙率と肺がん死亡率が同形の曲線として現れるはずだ。
そもそも曲線のカーブがまったく違うのだから、理屈に合わない。

女性も同様である。
喫煙率はゆるく下がっているのに、肺がん死亡率はもっと高い角度で上がっている。

このグラフを客観的に分析すれば、肺がんの主犯は煙草以外にあるということだ。

肺がんは日本の高度成長とともに増え、バブルが終わった95年から下がっている。
自動車や工場の排気ガス、アスベストや合成着色料・・・そういう工業化に伴う病気と考えるのが自然な気がする。

無理に煙草に犯罪を押し付けるより、真犯人を探すほうが肺がんを減らすことに役立つ。
それが合理的な判断だろう。

posted by なすび at 11:07| Comment(2) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
癌は長年の細胞の変異によって起こる病気です。
高齢になればなるほど発症率は増えてきます。
遺伝も関係しているそうなので、親族に癌患者がいる人は
癌にかかりやすいそうです。
もちろん煙草を全く吸わない人も癌になることもあれば
煙草を吸うのに癌にかからず天寿を全うした人もいます。
車の排ガスや工場のばい煙も原因の一つでしょう。
それらは数十年前に比べればかなり減っています。
しかし喫煙者も減り公害も減っているのにの肺癌死亡者の減り方は緩やかです。

結構仕事上のストレスなんかも影響しているのかもしれませんね。
女性が95年に掛けて増えてそれ以降高止まりしているのは
女性たちが社会進出した時期と重なるように私には見えます。


Posted by バッタモン at 2017年06月03日 18:47
バッタモンさん

私はこのグラフを見て、大変驚きました。
煙草が肺がんの原因という限りは、明確な因果関係があるかと思っていたからです。
このグラフを見る限り、喫煙と肺がんの関係を説明するのは不可能です。

煙草は身体に悪そうだし、はた迷惑です。
だから嫌われるのは当然としても、無理矢理に犯罪者に仕立て上げるのは間違いです。

原発や地球温暖化は、もう科学ではなくなっています。
政治や宗教、ビジネスの世界に近いです。
実は煙草もそうなっていたのかもしれませんね。
Posted by なすび at 2017年06月03日 19:29
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