2019年06月01日

いまとなっては分からない話

自宅は地方の住宅地にあるが、私が子供の頃(4〜50年前)、ここは地域の商店街だった。
通りに面した住宅の大半は商店や自営業だった。
私の家の隣は医者と農家、斜め前は駄菓子屋だった。
もちろん私の家も商店で、米や油を扱っていた。

映画館もあった(これは記憶にない)。
女性のいる飲み屋もあった(姉と二人で呑んでいる父を迎えに行ったことがある)。

食料店、食堂、薬局、酒屋、クリーニング店、煙草屋、下駄屋、洋服屋、醤油屋・・・ありとあらゆる店があった。
そういう個人業も私の親の代には店じまいして、1990年代にはほぼすべてが普通の住宅に変わってしまった。
今残っている唯一の名残が地銀の支店とバス停だろう。
それが、かつて地域の商店街であった証だ。

これらの店はどうなったかというと、大型スーパーに取って代わられた。
あるいは飲食チェーン店、専門の大型店。
代わりに、近所に大型スーパーができたのは救いといえば救いである。

姉と子供時代の近所の話をすることがある。
「いまより不便で物もなかったけど面白かったね」と。
本当に面白い町だったのか、子供だから面白かったのか、昔の記憶だから面白く感じるのか。
いまとなっては分からない話だ。

posted by なすび at 22:12| Comment(3) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする