2015年12月03日

目に見えない世界を信じる

漫画家の水木しげるが亡くなった。
それをきっかけに、ネットでよく取り上げられたのが彼の人生訓「幸福の七か条」である。
いかにも水木らしく、興味深く読んだ。

 ・成功や栄誉や勝ち負けを目的にことを行ってはいけない
 ・しないではいられないことをし続けなさい
 ・他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし
 ・好きの力を信じる
 ・才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ
 ・怠け者になりなさい
 ・目に見えない世界を信じる

私は以前、水木の自伝漫画を読んだことがある。
彼は子供の頃(昭和の始め)から超マイペースで、寝たいときに寝たいだけ寝、食べたいときに食べたいだけ食べていたようだ。
自然に目が覚めるまで起きない、朝食は時間をかけてゆっくり食べる・・・よって小学校には毎日遅刻して行った。
しかし、本人がまったく気にかけないので、とうとう親も先生も諦めて好きにさせていたとのこと。
生まれながらのマイペース野郎である。

こういう人間だからそもそも一般人とは別次元である。
この人生訓も悩み、苦しみの中から編み出されたものではなく、彼が子供の頃から自然と実践していた行動規範というほうが正しいだろう。
組織の規律に悩み、何とか逃れようとし続ける我々一般人が安易に参考にできるものではない。

凡人が非凡を真似ても仕方がない話だ。
我々はせいぜい周りを見渡して、息が抜けそうなときに息を抜く程度でよいのだろう。
下手に水木の真似をすれば、手痛いしっぺ返しを食らうかもしれない。

私はこの人生訓の中では「目に見えない世界を信じる」が好きだ。
世の中にはまだまだ不思議なことがある・・・と思えるのは楽しく、心温まるものだ。
もし水木の心境に近づけるとすれば、目に見えない世界を本当に信じ切れたときだろう。

posted by なすび at 20:37| Comment(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする